世界的な旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」が、昨年7月から今年6月の1年間に寄せられた日本人旅行者の口コミに基づく「旅好きが選ぶ!日本の美術館・博物館ランキング2018」を発表。長崎原爆資料館(長崎県長崎市平野町)が、博物館の第1位に初めて輝いた。
同サイトでは、口コミの数や評価を基に美術館と博物館についてそれぞれ同様のランキングを2011年と2012年に実施。2011年は知覧特攻平和会館(鹿児島県南九州市)、2012年は広島平和記念資料館(広島市)が博物館の1位に選ばれ、長崎原爆資料館は2年連続で7位だった。今回、長崎原爆資料館には「日本人として、1度は行くべき場所」「世界中の人に見てほしい」といった口コミが多く寄せられたという。
長崎市平和推進課は、昨年の核兵器禁止条約の成立や、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のノーベル平和賞受賞などを受け核廃絶への機運が世界で高まっていると指摘。長崎原爆資料館でもICANのベアトリス・フィン事務局長の来館に合わせ、記念展を開催するなどしたことが口コミ数の増加や高評価につながったと分析している。