春告げ注意報

暖かさや空気の匂い、草花の成長など春を感じる要素はたくさんありますが、注意報でも春らしさを感じることができます。
春になるとよく発表されるのが「霜注意報」。
これは年中発表されるものではなく(一部地域を除く)、期間限定で運用される注意報です。
霜注意報は主に遅霜によって農作物に影響がでるおそれがある場合に発表されるものなので、真冬や真夏には出されません。
霜注意報の運用開始日の目安は3/20となっていますが、実際には毎年、地元の自治体などとの相談で決められています。
たとえば、愛媛県松山市の場合は、最近では3/1には運用を開始しているんだそう。
暖冬などの影響で農作物の生育が早くなってくると、霜注意報の発表も早めなくてはなりません。
霜による農作物への影響は一晩で何千万という被害にもつながりますから、この時季欠かせない注意報なのです。

気象予報士・多胡 安那

画像について:8日の天気予報。

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