千羽鶴で核廃絶訴え トランプ米大統領へ送る 長崎平和推進協 来崎求めるメッセージも

 長崎平和推進協会国際交流部会は14日、昨年10月の国連軍縮週間中に開かれたイベント参加者ら約80人で作った千羽鶴と、世界平和の実現へ向けた行動を求めるメッセージを、トランプ米大統領宛てにホワイトハウスに送った。
 同部会は毎年、国連軍縮週間に合わせて同推進協会が開くイベントの参加者らで千羽鶴を制作。影響力のある米大統領に平和を発信してもらいたいと、千羽鶴とメッセージを送っている。
 メッセージでは、米国とロシアの中距離核戦力(INF)廃棄条約の破棄への動きを巡り「新しい軍拡競争へつながるのではないか恐れている」と危機感を示した。さらに「核廃絶をもたらす世界的な努力に弾みをつける」として、大統領在任中に長崎原爆資料館への訪問を求めた。
 同日、市役所で会見した吉田睦子部会長(77)は、千羽鶴とメッセージを受け取ってもらい「米大統領に世界のリーダーとして、少しでも平和に向かう行動をしてほしい。その一歩として、人道に反する核兵器が無くなるように努力してほしい」と述べた。

トランプ米大統領へ千羽鶴を送る国際交流部会の会員=長崎市役所

© 株式会社長崎新聞社