咲き始めの桜に天気予報は必要ない?

きょうの日本列島は北と南の2つの低気圧の影響を受けます。北海道や東北は午前中から所々で雨が降り、日中は晴れ間の出る北陸も夕方以降は天気が崩れそうです。
四国~東海の沿岸部で降っている雨は朝までで、天気は西から回復傾向です。日中は17度~20度まで上がる予想なので、きょうも桜の開花の便りが届くかもしれません。
きのう埼玉県と千葉県で桜の開花が発表された関東では、昼過ぎまで沿岸部を中心に雨が残りそうです。ただ、咲き始めの桜は雨に強いので、きょうの雨はむしろ蕾を刺激する「養花雨」「慈雨」「甘雨」といっていいかもしれません。咲き始めの桜にとっては、晴れても雨が降ってもそれを成長に繋げる強さがあります。ちなみに、曇りの日は「養花天」といって、咲き進まずに花の命が一日長引いたと感謝するそうです。桜のおかげで、この時季はどのような空模様でも前向きに受け止められそうです。

気象予報士・染井 明希子

画像について:26日の天気予報。

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