「出会ってしまった意味を知りたい」──アンダーグラウンドシーンを牽引するGEZAN、初のドキュメンタリー映画が完成&劇場公開決定!

GEZAN 初のドキュメンタリー映画『Tribe Called Discord:Documentary of GEZAN』が完成、6月21日(金)よりシネマート新宿にて劇場公開されることが決定した。

監督・撮影・編集を手がけたのは彼らの盟友である映像作家、“でるお”こと神谷亮佑。GEZANのドラム脱退から復活までを追った映像作品『star(†)』を手がけたことでも知られる。

本作は、DIYクラウドファンディング「BODY VUILDING project」で資金を集めてアメリカ・ツアーとスティーヴ・アルビニによるアルバムのレコーディングを敢行したGEZANに神谷が密着、ギリギリの距離までメンバーに近づき記録したロードムービー。

Webマガジン「幻冬舎 plus」で連載中のマヒトゥ・ザ・ピーポーのエッセイに注目していたカンパニー松尾がアメリカ・ツアーの映像があることを知り、編集してみることを強く勧めたのが本作の発端。

バンドのドキュメンタリーでありながら、アメリカの現実を見せつけられた若者が葛藤し、自分たちなりの答えを探すというストーリーは現在に生きる老若男女すべてに訴えかけるテーマでもあり、「アーティストのファンだけに向けたドキュメンタリーは作らない」と常日頃から公言しているカンパニー松尾が入れ込んだ理由だという。

【劇場公開に向けたマヒトゥ・ザ・ピーポーのコメント】

人はどうして旅にでるのか?

出会いは時に、心地よかった生活を揺さぶる。輪郭を手にした悲しみや怒りはイデオロギーという枠組みを超えて直接、肉体を打つ。

それでも今日も扉を開け、裸足で飛び出していく。さよならの数に追いつかれないように、今日もはじめましてとまた会えたねを積み上げる。

一つ一つ丁寧に生きることしかできないんだ。そうやって旅を続けていく。

問いかけと答えでカバンにいっぱいにしながら。

【劇場公開に向けた神谷亮佑監督のコメント】

GEZANと出会って8年。一筋縄でいかない彼らの色んな挑戦を見てきた。

2018年春。彼らは300万円自力で集めアメリカに行くという、そんな無謀な挑戦に巻き込まれた。

英語のスキルは小学生レベル。そんな僕らがボディランゲージで異文化とぶつかり、音楽を通じてコミュニケーションしていく中で様々な種類の優しさや葛藤、たくさんの喜怒哀楽の表情に出逢っていった。

僕は、あの、かけがえのない時間の中でただRECボタンを押し続けた。

すべてが必然だったのかも知れない。

このロードムービーが新しい世界を生きようとするあなたにとって、そうであることを願います。

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