「長崎の若者参加」に意義 NPT準備委傍聴 ユース代表団 長崎市役所訪れ抱負

ニューヨークでの活動計画や意気込みを語るナガサキ・ユース代表団のメンバー=長崎市役所

 米ニューヨークの国連本部で29日から5月10日まで開かれる核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第3回準備委員会を傍聴するナガサキ・ユース代表団の学生ら9人が2日、長崎市役所を訪れ、田上富久市長に活動計画や抱負を語った。
 代表団は、県と長崎市、長崎大でつくる核兵器廃絶長崎連絡協議会が人材育成を目的に県内で毎年選考している。今回が7期生。
 一行は準備委の政府間会議を傍聴する。非政府組織(NGO)などが開く関連イベントにも参加し、「グローバル・ヒバクシャ」と呼ばれる原爆被爆者や核実験、原発事故に伴う被ばく者など核の被害者全般への関心を高める発表を計画。各国の政府関係者や若者との交流も予定している。
 リーダーで長崎大多文化社会学部4年の中島大樹さん(21)は「核廃絶が進まない現状だが、長崎の若者が会議に参加し、行動を示せるのは大きいと思う」と語った。田上市長は「いろんな所に貪欲に顔を出し、今後につなげてほしい」と話した。

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