原爆死没者追悼平和祈念館 プロモーション動画公開

完成した国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館のプロモーション動画のワンシーン(同館提供)

 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館(長崎市平野町)はプロモーション動画を作り、今月から同館のホームページや隣接する長崎原爆資料館の売店前などで公開している。今後は、会員制交流サイト(SNS)や動画投稿サイト「ユーチューブ」でも配信していく予定。
 祈念館の知名度を高めようと、昨年度に企画。同館の追悼空間や平和情報コーナーなど館内の様子を紹介している。動画の中には「HEAR THE VOICES(声を聞いて)」というメッセージを表示し「原爆で亡くなった人々の声に耳を傾けてほしい」という思いを込めた。また、ドローンを使って同館の全景も映した。
 動画はショートバージョン2種類(15秒)と、ロングバージョン(3分)の3種類あり、本年度中に英語、中国語、韓国語に訳して発信する予定。黒川智夫館長は「動画を見た人が印象に残るようなものができた。若い世代や親子で来館して手記を読んでもらい、74年前のことを考えてほしい」と話した。

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