年度内アセス予算化を JR九州社長  早期全線フルに期待感

 JR九州の青柳俊彦社長は23日、福岡市での定例会見で、九州新幹線長崎ルートの全線フル規格化を巡り、未着工区間の新鳥栖-武雄温泉間について「本年度中にアセス(環境影響評価)など(調査費を)予算化できるようなスピード感で決めてほしい」と述べ、整備方式を議論する与党検討委員会に期待感を示した。

 青柳社長は、在来線に乗り入れられるフリーゲージトレイン(軌間可変電車)の導入を国が断念した経緯に触れ、「(新幹線と在来線を乗り換えるリレー方式を)そのまま運営するのは中途半端で困る。一刻も早く直通運転ができて、快適な旅ができるように全線開業をぜひともやってほしい」と述べた。

 8月末の政府予算の概算要求を念頭に「1年遅れるとずるずると遅れる可能性がある。それはリレー方式の延長とイコールなので、一刻も早く全線対応の形になってもらいたい」と述べた。

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