「さつき晴れ」と「ごがつの晴れ」の違い

気象庁では、天気予報や注意報・警報などの情報が、誰にでも正確に伝わるよう、「明確さ」「平易さ」「聞き取りやすさ」「時代への適用」の4つの観点から予報用語を定め、その定義を決めています。
日本列島は、日本の東海上にある優勢な高気圧に覆われ、晴れるとことが多くなっていますが、この晴れをさす「さつき晴れ」は、予報用語ではなく解説用語です。情報では使わず、報道発表資料や解説資料に用いる言葉です。
旧暦では、現在の暦より約1ヶ月遅れていますので、過去に使われていた「さつき晴れ」は梅雨時の貴重な晴れ間のことでした。広く使われている「5月の晴れ」の意味ではなかったのです。

気象予報士・饒村 曜

画像について:10日の天気予報。

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