<ひとズーム>長崎県産業労働部長・廣田義美さん(57) 造船に次ぐ成長産業を

廣田義美さん

 五島振興局長、企画振興部政策監を経て、人口減少対策や地域経済の活性化を図る産業労働部のかじ取り役を任された。「良質な雇用の場を確保するため造船・プラント業に次ぐ、本県の新たな成長産業を育てたい」と意気込む。

 旧北松世知原町出身で1980年に入庁。管理畑が長いこともあり、自らを「争いを好まない調整役」と分析する。仕事では「現場主義」と「スピード感の重視」がモットー。さまざまな施策が机上の空論にならないよう部下には現場に出向くことの大切さを説く。

 長崎県の新たな基幹産業として「ロボット・IoT(モノのインターネット)」「海洋」「航空機」関連の3産業が期待される中、高度専門人材の育成・確保も喫緊の課題。「企業間連携を強化させ、サプライチェーン(部品の調達・供給網)の構築を目指す」と抱負を語る。

 健康のため続けてきたジョギングはこのところサボり気味。「せっかく靴を買ったので、秋の大会に間に合うように調整したい」と苦笑い。高校の陸上部で活躍する長男の応援にも力を入れるつもりだ。

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