米の臨界前核実験に抗議 市民の会が座り込み 「核にしがみつくのは狂気」

米国の臨界前核実験に抗議して座り込みをする被爆者ら=長崎市、平和公園

 米国が今年2月に臨界前核実験を実施していたことを受け、「核実験に抗議する長崎市民の会」は2日、長崎市の平和公園で抗議の座り込みをし、被爆者らが核廃絶を訴えた。
 約40人が参加。被爆者で同会の山川剛代表(82)は「核にしがみつくのは狂気。これからも狂気との長い根比べが続くと思う。地べたに座り込んで、小さなさざ波を立て続けていきたい」と力を込めた。原水爆禁止県協議会の大矢正人代表理事(72)は「トランプ(米大統領)は広島、長崎に来て、被爆者の声を聞き、核兵器の非人道性を理解すべきだ」と求めた。抗議文も採択し、3日、トランプ大統領と安倍晋三首相宛てにそれぞれ郵送する。
 同市民の会は1974年8月から核実験のたびに座り込みをし、今回で通算404回目。

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