5歳が入館300万人目 氷川丸、修繕後11年で達成

記念写真に納まる松井さん家族(中央)ら

 横浜港・山下公園前(横浜市中区)に係留・公開されている日本郵船氷川丸の入館者数が8日、300万人を突破し、記念セレモニーが催された。竣工(しゅんこう)当時の姿に近い形に大規模修繕してリニューアルオープンした2008年4月25日から11年での達成となった。

 300万人目となったのは、茅ケ崎市から両親と3人で訪れた松井壮琉(たける)さん(5)。日本郵船グループの「ザ・クルーズクラブ東京」が運航するクルーズ船「レディクリスタル」のディナークルーズのチケット4人分などが贈られた。壮琉さんの父高志さんは「300万人という長い歴史の一員となって光栄です」と話した。

 氷川丸は1930年4月25日に竣工(しゅんこう)。北米シアトル航路に就航した後、太平洋戦争中に病院船として徴用されるなど歴史の荒波にもまれ、60年に現役を引退した。翌61年から山下公園前に係留されている。2016年には国の重要文化財に指定された。

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