乳幼児を中心に口や手、足に発疹が出る「手足口病」の長崎県内の患者数が今月に入り急増し、警報発令の基準を超えた。県は注意を促している。
県医療政策課によると、県内44カ所の定点医療機関の患者報告数(6月3~9日)は232人で、前週の1.9倍となった。1医療機関当たりの患者数は5.27人となり、警報発令の基準となる5人を上回った。
保健所別では、県央(諫早、大村、東彼杵)が10.17人で最多。長崎市10.10人、県南(島原、雲仙、南島原)5.20人が続いた。その他の保健所は5人以下。
手足口病は初夏から初秋にかけて乳幼児に多発するウイルス性感染症。まれに髄膜炎や脳炎を起こす。ウイルスは感染者の便とともに排せつされるため、おむつ交換などで保護者が感染することもある。
同課は、せっけんを使っての手洗いや、タオルを別にするなどの対策を呼び掛けている。
「手足口病」長崎県内で急増 乳幼児ら232人 警報レベル
- Published
- 2019/06/19 00:17 (JST)
- Updated
- 2019/06/19 11:29 (JST)
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