長崎県佐世保市のタクシー会社、長崎第一交通グループは、障害者や高齢者も利用しやすいよう設計されたユニバーサルデザイン(UD)タクシーを運転するドライバーの育成に取り組んでいる。本年度内にもUDタクシーを導入し、対応できる運転手を増やす方針。10日は初めての研修会を開いた。
車いすのまま乗車できるUDタクシーは、都市部を中心に導入が進んでいる。車両の普及に伴い、乗降時の対応を学ぶ「ユニバーサルドライバー研修」が全国で開かれている。
相浦町の佐世保営業所であった研修会には、ラッキー自動車(佐世保市)のドライバー2人を含む15人が参加。視覚障害者や聴覚障害者らが乗車した場合に、気を付ける点を学んだ。実技ではUDタクシーを使って、車いすの乗降や固定の方法、スロープの準備について理解を深めた。
井村喜久雄さん(64)は「慣れるまでは大変だが、高齢者や障害者が気軽に利用してもらえたら、うれしい」と話した。
研修は11日も開く。西山輝明社長は「近い将来、UDタクシーが当たり前になるはず。ほとんどのドライバーが対応できるようにしたい」と話した。
UDタクシー運転手育成 初の研修会 対応を確認 長崎第一交通グループ 佐世保
- Published
- 2019/07/11 11:00 (JST)
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