斉藤和義、鈴木茂、矢野顕子、山内総一郎など日本音楽シーンを牽引するミュージシャンらより絶賛コメント到着! 8/10公開『カーマイン・ストリート・ギター』

第75回ヴェネツィア国際映画祭や、第43回トロント国際映画祭など、多くの映画祭にて好評を博したニューヨークにあるギターショップのドキュメンタリー『カーマイン・ストリート・ギター』が8月10日㈯より新宿シネマカリテ、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開となる。

伝説のギタリストたちを虜にする職人は、ニューヨークの建物の廃材から、世界でひとつのギターを生み出す――グリニッジ・ヴィレッジに位置する「カーマイン・ストリート・ギター」。店員は、パソコンも携帯も持たない寡黙なギター職人のリック・ケリーと、ちょっとパンキッシュな装いの見習いシンディ、そしてリックの母親の3人のみ。世界中のギタリストを魅了する、この店だけの “ルール”。――それは、ニューヨークの建物の廃材を使ってギターを作ること。

チェルシー・ホテル、街で最古のバー・マクソリーズ…、それらは長年愛されてきた街のシンボル。工事の知らせを聞きつけるたび現場からヴィンテージ廃材を持ち帰るリックは、傷も染みもそのままにギターへ形を変えるのだった。ルー・リード、ボブ・ディラン、パティ・ スミスら大御所が彼のギターを愛用し、劇中ではビル・フリゼール、マーク・リーボウ、チャーリー・セクストンなど、人気ギタリストたちが次々と来店。さらには、ニューヨーク・カルチャーを牽引する映画監督ジム・ジャームッシュの姿も。足早に表情を変えゆくニューヨークと、変わらずにあり続けるギターショップの一週間を捉えたドキュメンタリー。

この度、日本の音楽シーンに多大なる影響を与えた鈴木茂や矢野顕子、真島昌利ら大御所や、若者から往年のロックファンまで幅広いファン層に支持されるOKAMOTO’Sのハマ・オカモトやクリープハイプの尾崎世界観などベテランミュージシャン・ギタリストらより絶賛コメントが到着。

中には、ミュージシャンの斉藤和義やフジファブリックの山内総一郎など、実際に『カーマイン・ストリート・ギター』に訪れ、職人リック・ケリーと交流を深めた人々からは感慨深いコメントも。音楽のみならず、ニューヨークの再開発の現状や廃材の再利用など、本作が訴えかけるメッセージに感銘を受けた各界の著名人らも本作へ熱いコメントを寄せた。

斉藤和義(ミュージシャン)

1999年、ロバート・クワインとレコーディング出来ることになり滞在していたニューヨーク。

毎日のように街を色々と案内してくれました。

その中で1番好きなギター屋だと言って連れて行ってくれたのがカーマイン・ストリート・ギター。

ケリーさんはとても気さくな方で、偏屈者のクワインが心許しているのがすぐに伝わってきました。

2004年、毎日店に顔を出していたクワインが数日来ない事を不審に思い、警察に届けてくれたのもケリーさん。

映画の中で壁のクワインの写真がズレて直してもまたズレる…。

最高のシーンでした。

ロン・マン監督、素敵な映画をありがとう!

ケリーさん、シンディ。

いつまでも美しいギターを作り続けてください。

また遊びに行きまーす!

鈴木茂(ミュージシャン)

ニューヨークの街角にあるこのギターショップには夢があっていいですね。

ギタービルダーが楽器の価値を高めていくために、あらゆる事を妥協をしないで追求をしている姿勢にはとても共感するし刺激になります。

僕のアンプをメンテナンスしてくれている方もやはり携帯電話を持たないですね。

矢野顕子(ミュージシャン)

私のうちのすぐ近くにある、ひなびたドアの向こう側。こんなに豊かな時間が流れていた。

お願い、火事にならないで。二人で手が動かなくなるまで作り続けて。これを見たら誰もが同じ気持ちになるだろう。

真島昌利(ロックンローラー)

昨日から明日へ、ニューヨークの鼓動は今日も美しく鳴り響く。

ありがとうリック、シンディそしてドロシー!ロックンロール!

山内総一郎(フジファブリック)

カーマイン・ストリート・ギターは2009年の春頃に一度伺ったことがあります。

劇中のビル・フリゼールさんの『Surfer Girl』は息をのむほど美しい音でしたし、何よりギターや木材を眺め、扱うリックさんの優しい姿に、ギターを始めた頃から楽器屋さんで色んなことを経験させてもらった自分は、また一つ何か大事なことを教わった気がします。

この映画に出会えたことに感謝しています。

尾崎世界観(クリープハイプ)

弾くように話したり、話すように弾いたり。

新しいギターが欲しくなるのではなく、今持っているギターをより大切にしたくなる。

そんな映画だった。

ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)

NYの歴史は、彼の手によってこの先も受け継がれていく。

それがギターという形だなんて、最高じゃないか!

チチ松村(ミュージシャン/ゴンチチ)

廃材を使ってギターを作る、ケリーさんのルール。これは、ゴミ箱に捨てられていたギターで、

今までに何百曲も作曲してきた僕と相通ずるものがあり、観ていて幸せな気分になりました。

指出一正(ソトコト編集長)

人と道具とまち、未来につながる、あたたかい時間軸を感じました。

もうひとつのSDGs(Sustainable Development Guitars)ですね!

ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

リック・ケリーが作るギターは文字通りニューヨークの一部です。

また、こじんまりとした彼の店の客層はダウンタウンNYC文化を象徴する錚々たるメンツばかりです。

店の奥でこつこつと作業するリックの姿は日本の伝統職人を思わせる時もあり、

決して余計な口をききませんが、木とギターに対する愛情はひしひしと伝わります。

ギター・ファンには堪らない映画です。

奥浜レイラ(音楽・映画パーソナリティ)

古材の傷も染みもまるごと生かして作られたギターに触れると、たちまち頬がゆるむスーパーギタリストたちの素の姿にキュンとしました。

ヤスリをかけるリックの手はまるで愛おしいニューヨークを撫でているよう。

味のあるカーマイン通りもこの店も、必ず再訪したいです。

中村千晶(映画ライター)

なんとも味わい深い!

ジム・ジャームッシュもふらりと立ち寄るこの店には、人生の真の豊かさがある。

店に漂う木の香りに酔い、音に酔う。

(※順不同、敬称略)

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