マックス・フェルスタッペンがセバスチャン・ベッテルに追突されて5位に終わったF1第10戦イギリスGPのレース後、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「(バルテリ)ボッタスをかわして2位になる可能性が十分あった」と悔しさをにじませていた。
しかし、イギリスGPでじつはレッドブルは2台そろってDNS(スタートできずにリタイア)の可能性さえあった。
問題が発覚したのは、スターティンググリッド上のことだった。ホーナーによれば、「メカニックのひとりがリヤウイングの翼端板にクラックが入っているのを発見したんだ」
そこでメカニックは、チーフデザイナーのポール・ モナハンに事情を報告。モナハンはFIAのテクニカルデリゲートであるジョー・バウアーを呼び、安全上の理由から同スペックのスペアの翼端板に交換を申請する。
モナハンはピエール・ガスリー側のメカニックにも翼端板をチェックするよう指示。すると、ガスリーのマシンの翼端板にも問題が発生していることが判明した。