【トレード】Dバックスのエース右腕・グレインキーがアストロズへ!

トレードによる補強期限を迎えた日本時間8月1日、2年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すアストロズが球界を揺るがす超大型補強を実現させた。アストロズは、MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで球団別ランキングのトップ5に入る3人を含む4人の有望株をダイヤモンドバックスへ放出し、好投手ザック・グレインキーを獲得。ワールドシリーズ制覇に向けての本気度がうかがえる補強となった。

現在35歳のグレインキーは、今季ここまで23試合に先発して146イニングを投げ、10勝4敗、防御率2.90、135奪三振の好成績をマーク。2008年から12年連続となる2ケタ勝利をすでに達成し、3年連続6度目となるオールスター・ゲーム選出も果たした。ジャスティン・バーランダー(14勝4敗、防御率2.73)、ゲリット・コール(12勝5敗、防御率2.95)、ウェイド・マイリー(9勝4敗、防御率3.06)らとともに形成する先発ローテーションは、他球団にとって大きな脅威となるに違いない。

アストロズのジェフ・ルーノウGMによると、グレインキーのトレードについてダイヤモンドバックスに打診したのは、トレード期限まで48時間を切ってからだったという。ダイヤモンドバックス側が莫大な対価を要求するなか、アストロズ側が放出する有望株のパッケージに納得し、ジム・クレイン・オーナーがグレインキーの高額契約を引き受けることにゴーサインを出したことにより、今回の大型トレードが実現した。グレインキーは来季からの2シーズンでおよそ7000万ドルの契約を残しているが、複数の関係者によると、このうちのおよそ3分の1をダイヤモンドバックスが負担することになっているようだ。

アストロズからダイヤモンドバックスへ移籍するのは、MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで球団3位のセス・ベアー(一塁手)、同4位のJ.B.ブカウスカス(右腕)、同5位のコービン・マーティン(右腕)、同22位のジョシュ・ロハス(内野手)の4人。いずれもアストロズの次代を担うことを期待された有望株だったが、アストロズはグレインキーの残り2年半に、これだけの対価を支払う価値があると判断した。

2年前には途中移籍のバーランダーの活躍もあって球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたアストロズ。今季はグレインキーをチームに加え、その再現を目指す。

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