第3期行動計画案を承認 諫干調整池 水質保全へ推進会議

行動計画案について議論する委員=県庁

 国営諫早湾干拓事業で造成された調整池の水質保全と自然豊かな水辺空間づくりを目的とした「諫早湾干拓調整池水辺環境の保全・創造推進会議」は5日、県庁で会合を開き、2019~25年度の第3期行動計画案を承認した。
 同会議は九州農政局、九州地方整備局、諫早市、雲仙市、県の関係者で構成。3月に策定した行動計画素案に対するパブリックコメントなどを反映した修正案について議論した。
 パブリックコメントのうち、調整池の水を農業用水やかんがい用水として利用しているのであれば記載すべきとした声を計画案に反映。排水門開放を今後の水質保全対策として検討すべきという指摘については、「開門しない」という国の方針を理由に「反映することが困難」とした。調整池でのアオコ発生を問題視する意見には「国内のほかの湖沼と比べ多い状況ではない」とした上で「第3期行動計画でもアオコの発生抑制対策等を実施していく」との考えを示した。
 会議の承認を受け、県は最終的な行動計画を取りまとめ、近日中に公表する方針。

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