視覚障害に理解深めて 長崎県立盲学校でサマーフェスタ

アイマスクを着けてゼリーを食べる子どもたち=県立盲学校

 西彼時津町西時津郷の県立盲学校(比田勝和也校長、26人)は4日、「長盲サマーフェスタ2019」を開いた。家族連れら約100人が、盲学校での生活や授業などを体験した。
 盲学校や視覚障害について知ってもらおうと、初めて開催した。同校には、幼稚部から高等部普通科、専攻科までがあり、視力や見える範囲などが異なるさまざまな人が通っている。
 参加者は、球の音を頼りに競技する卓球「サウンドテーブルテニス」など10種のブースをスタンプラリー形式で巡った。特殊な眼鏡をかけてコイン拾いやキャッチボールをしたり、アイマスクを着けて歩いたり食事をしたりして、見えにくい世界をさまざまに体感した。
 町立時津東小5年の迫柚葉さん(10)は「見える範囲が狭くなるといろんなことがやりにくい」。同小5年の中川ゆらぎさん(10)も「アイマスクしてゼリーを食べようとしたがうまくいかなかった」と話した。

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