第33回全日本大学女子野球選手権第4日は26日、魚津市の桃山球場で準々決勝4試合を行い、富山大は0-17の五回コールドゲームで東京女子体育大に敗れ、4強入りを逃した。
富山大は打線が振るわず、守っては藤井と林の継投で流れを変えようとしたが失点を止められなかった。
この他、日本体育大(東京)は昨年優勝した日本女子体育大(同)を4-1で破り、大阪体育大は至学館大(愛知)に10-5で快勝。武庫川女子大(兵庫)が4-2で園田学園女子大(同)との接戦を制した。
27日は午前10時から桃山球場で準決勝2試合を行う。第1試合で日本体育大と大阪体育大、午後1時開始予定の第2試合で武庫川女子大と東京女子体育大が対戦する。決勝は28日。
全日本大学女子野球連盟主催、北日本新聞社など共催。
■最後まで笑顔でプレー
2年連続準優勝の強豪を相手に一方的な試合展開となったが、富山大の選手は最後まで笑顔で仲間と声を掛け合った。
投手の藤井(2年)は3日連続の登板。直球を狙われて安打を浴び、今大会初の四死球も出した。三回に林(同)と継投したが相手打線を止められず、四回に再登板した。
富山大の正式な部員は8人で、助っ人を呼んで出場した。対する東京女子体育大は選手数が40人。グラウンドには相手チームの大声援が響いていた。
打撃が振るわぬまま迎えた四回、失策が続く中の長打で失点するも、「行けるよ」とベンチから声が飛び、内外野手も笑顔を忘れず「アウトあと一つ」と励まし合った。藤井は声援を力に、四回を3失点に抑えた。
主将松本(3年)は努めて笑顔で試合に臨んだ。大学から野球を始めて3年、「明るくて優しいみんなに支えられた」と振り返る。ベンチを後にして初めて悔し涙をこぼした。
来年はチームの主力2年生の集大成の年となる。「もっと良いチームになってくれる」。松本は涙を拭い、後を託した。(新川支社・松下奈々)
▽準々決勝(桃山)
日本体育大(東京) 0020110=4 0001000=1 日本女子体育大(東京)
(日)家弓-浅見 (女)竹谷、青山-鈴木静、小林 ▽本塁打 茂木(女)▽二塁打 上原、高村(日)
至学館大(愛知) 3010010=5 270010×=10 大阪体育大(大阪)
(至)有田、郡元-田京 (大)福井、中村-山根礼 ▽本塁打 有田(至)蔵野(大)▽二塁打 山元(至)山根礼、野尻2(大)
武庫川女子大(兵庫) 1000111=4 0002000=2 園田学園女子大(兵庫)
(武)松浦、徳山-谷川 (園)中尾、中畠-日高 ▽二塁打 奴賀(武)森田(園)
富山大 00000=0 5453×=17 東京女子体育大(東京) (五回コールドゲーム)
(富)藤井、林、藤井-林、酒井、林 (東)高木、藤澤-五十嵐、藤澤、石田 ▽三塁打 荒川、藤澤(東)▽二塁打 伊藤、大関(東)