世界屈指のビッグクラブであるレアル・マドリー。もちろんその下部組織にも多くの有望な選手が所属している。
その中で、大きな期待を集めながらもそれに値するだけの活躍を見せられなかったヤングスターたちとは?
ハビエル・ポルティージョ
レアル・マドリーの下部組織で様々な記録を塗り替え、ラウール・ゴンサレスを超えるゴールを叩き込んだ。デル・ボスケ監督によって若くして出場機会を獲得し、トップチーム初年度に5得点を奪う。
しかしその後は失速。フィオレンティーナとクルブ・ブルッヘにローン移籍したあとはレアルでの居場所を失い、様々なクラブを渡り歩くことに…。2015年末に引退し、エルクレスで指導者となった。
ホセ・マヌエル・フラド
Bチームで「NEXTジダン」と呼ばれたフラド。レアル・マドリーの下部組織で少年時代から育成された生え抜きで、大きな期待を集めたMFであった。
ただ選手層の厚いレアルではチャンスが得られず、2006年にライバルのアトレティコ・マドリーへと移籍。それから様々なクラブでプレーし、昨年はサウジアラビアと中国のクラブにも所属した。現在はスペイン2部のカディスに在籍。
ハビ・ガルシア
17歳でレアル・マドリーのトップチームでデビューした大型ボランチ。2004-05シーズンに早くもリーガ3試合で起用されたが、その後の2年は全くと言っていいほど使われず…。
オサスナへの移籍で評価を高めレアルに買い戻されたが、結局レギュラーには定着できなかった。その後はベンフィカ、マンチェスター・シティ、ゼニトでプレーし、2012年にはスペイン代表への招集も受けている。現在ベティスに所属。
ヘセ・ロドリゲス
モウリーニョ監督によってトップチームに引き上げられたヘセ。Bチームではまさに圧巻のプレーを見せ、2012-13シーズンには2部で22ゴールを決めている。
ただ、トップチームでは前十字靭帯の断裂を経験し、さらにベニテス体制、ジダン体制でレギュラーをつかめず。2016年にはPSGに移籍するも、むしろ出場機会が減少するという状況となった。
今シーズンはスポルティング・リスボンに貸し出されており、歌手「Jay-M」としても活動している。
マルティン・ウーデゴール
15歳でノルウェーリーグにデビューし、同じ年にA代表デビューも飾った早熟の天才アタッカー。
16歳でレアル・マドリーに加入したが、Bチームに当たるカスティージャでプレーしていたところ、後の報告によれば「トップチームで練習をしていたため、仲間と断絶してしまった」という。
苦戦したウーデゴールは低空飛行が続いてしまったが、オランダでの修業を経て徐々に成長。今シーズンはスペインへ戻り、ラ・リーガのレアル・ソシエダでプレーしている。
すでにゴールも記録しており、そこでの活躍次第では近いうちに「復活した天才」となるかもしれない。