江藤農相、諫干視察へ 漁業者と面会の意向も

 江藤拓農相は17日の閣議後の会見で、国営諫早湾干拓事業の開門調査問題を巡り、日程の調整がつけば今週中にも現地を訪問する意向を示した。開門を求める漁業者と面会する考えも示し「厳しい意見もしっかり受け止め、何とか和解の域を探っていきたい」と述べた。
 江藤農相は就任したばかりだが、副大臣時代も開門問題を担当しており「思い入れは強い」と強調。「こうすれば解決するという知恵は正直ない」としながらも「ちょっと一回あいさつに行くということではなく、対話の回数を増やしていくことが解決の糸口になればと思っている」として、複数回の現地訪問にも意欲を示した。
 農相は歴代、就任後間もなく諫早市の干拓農地や佐賀県の漁場を視察しているが、二度訪れた農相は近年はいない。

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