長崎県は18日、11月のローマ法王フランシスコの来県に合わせ、法王の訪問先や長崎空港の周辺などで一定期間、ドローンなどの小型無人機の飛行を禁止する条例案を開会中の定例県議会に提出した。法王の安全確保などが目的で、県によると、要人が来県した際の小型無人機の飛行規制に関する条例案提出は初めて。10月4日の最終本会議で採決する。
小型無人機については、法律で国会議事堂や皇居など、国の重要施設の上空での飛行を禁止している。各国首脳らが来日した際も、利用する会議室や宿泊施設、空港などを外務省告示で指定し、飛行を禁止している。
条例案では長崎空港の周囲1キロと、法王の訪問場所の周囲300メートルで規制する。違反者には「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」を科す内容。今後、禁止期間など詳細を詰める。
県国際課は「テロ防止はもちろん、落下事故でもしものことがあってはならない。せっかくの行事が台無しになることは避けたい」としている。
ローマ法王来県でドローン飛行禁止 長崎県が条例案
- Published
- 2019/09/19 15:00 (JST)
- Updated
- 2019/10/06 16:24 (JST)
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