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国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館は今月中旬、被爆体験記朗読ボランティア「被爆体験を語り継ぐ 永遠(とわ)の会」メンバーと、被爆者の体験を語り継ぐ「家族・交流証言者」の各1人をマレーシアに派遣する。2人は4日、現地の大学生らに実施する朗読や講話を、長崎市平野町の長崎原爆資料館の来場者に英語で披露した。
追悼平和祈念館の派遣事業は、2018年に開始。今年は9~16日にマレーシアの首都クアラルンプールの大学などに派遣する。
2010年に78歳で亡くなった被爆者、吉田勝二さんの交流証言者、白鳥純子さん(70)は、顔の右半分にやけどを負い、周囲からの偏見に苦しんだ吉田さんの体験などを紹介。永遠の会の甲斐一美さん(60)は、長崎原爆遺族会顧問の下平作江さん(84)の体験記など3編を朗読した。
甲斐さんは「伝えるだけではなく、どうしたら平和な世界をつくることができるかを、現地の人と一緒に考えていけたら」と話した。