南部旧5町の愛唱歌が完成 「五歌祭」で披露へ アーティストら、子どもたちの「宝物」を歌詞に

5町の愛唱歌や五歌祭をPRするSing J Royさん(右から2人目)やNiNiさん(同3人目)ら=長崎市役所

 長崎市南部の旧5町(西彼高島、伊王島、香焼、三和、野母崎)に、古里への思いを表現する愛唱歌ができた。曲作りは福井市を拠点に活動するレゲエミュージシャン「Sing J Roy」さん(45)と、長崎市高島町を拠点とする5人組アーティスト「RAINBOW MUSIC」が担当。各楽曲の歌詞には子どもたちが考えた「地元の宝物」を反映させている。
 愛唱歌づくりは2015年に高島で始まった。市立高島小中学校で音楽を教えているRAINBOW MUSICのメンバーが、各地の愛唱歌づくりを支援しているRoyさんを招いた。「キラキラと海は輝く 集う人々優しく」「かつては石炭掘っていた レアものその名も黒ダイヤ」などの歌詞を子どもたちと考え、最初の愛唱歌「タカシマタカラジマ」ができた。
 17年には伊王島で、中学生とともに「イノリジマ」を制作。今年から長崎南商工会青年部(深堀陽水部長)も加わり、「コウヤギノウタ」(香焼)、「SUN SUN SANWA」(三和)、「野母崎SKA」(野母崎)が誕生した。
 商工会青年部では「まずは学校や地域で浸透し、本当の愛唱歌になってほしい」(深堀部長)と、5曲を収録したCD「五歌町 ザ☆ベスト」(税別1500円)を制作した。RAINBOW MUSICのリーダー、NiNiさん(39)も「子どもたちの言葉を通じて大人も地域の魅力を再認識できる。歌を聴きながら地域を巡ってほしい」と期待を込める。
 商工会青年部は20日午前11時~午後6時、高浜海水浴場で音楽やグルメを楽しむイベント「五歌祭(ごかっさい)」を開き、愛唱歌5曲を披露する。会場ではCDも販売。地元ミュージシャンのステージや出店もある。

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