口加高生が企画観光ツアー 口之津の魅力伝えたい 世界文化遺産やトレッキングコースを巡る

タブレット端末で原城跡の歴史を説明する口加高の生徒ら=南島原市、原城跡

 南島原市口之津町の県立口加高(狩野博臣校長、267人)が企画した地域の魅力を体験する1泊2日のツアーが、市内で開催された。観光活性化が狙いで、南島原ひまわり観光協会と地域住民の支援を得て実現した。
 同校グローカルコースの1、2年生9人が学習の一環として企画。モニターとして長崎ウエスレヤン大(諫早市)の学生が参加した。高校生の案内で、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」に含まれる原城跡(南有馬町)や、早崎半島のトレッキングコース(口之津町)などを巡った。
 最終日の13日は、モニターの学生を交えた会議を開いた。モニターからは「民泊体験や地域の人と史跡を巡り、人の優しさを感じた」という利点のほか、「自然を生かした旅行企画を」「初めての人や外国人にも分かりやすい案内やマップが必要」などの意見も出た。
 リーダーで2年生の氏原由博さん(17)は「予定通り事が進まず、時間配分も難しかった」と話した。今回のツアー企画を通して感じたことや改善点を踏まえ、今後の観光研究に生かしていく。

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