ローマ法王来崎 警備整え観光情報発信

 県は25日の県議会総務委員会で、ローマ法王の受け入れに向け、万全の態勢で臨む考えを示した。県警など関係機関と連携して警備態勢を整え、ミサなどで訪れる来県者には観光情報を発信し、県内周遊を促す。
 小林克敏委員(自民・県民会議)、深堀浩委員(改革21)の質問に、永橋勝巳国際課長が答えた。
 県は外務省、カトリック長崎大司教区、長崎市、県警などと連携して対応を検討中。近く「ローマ法王来県受入連絡会議」(仮称)を設置する。永橋課長は「万全の態勢で臨む。関係者で連携しながら協議を進めたい」と述べた。
 県警は13日付で「警護警備対策室」を設置し、法王の警護や雑踏対策を検討している。杉町孝公安課長は「あらゆる事態に対応できるよう対処能力の高度化に取り組みたい」と述べた。
 法王は11月24日に来県。午後2時から長崎市の県営ビッグNスタジアムでミサを開き、4万人規模が想定されている。県は国内外からの取材に対応するため、プレスセンターを設ける。来県者向けの情報発信として県の観光ホームページに特設コーナーを設置するほか、団体旅行客にはスタンプラリー付きの観光ガイドブックを配布する。県内周遊を促すため、旅行商品の開発を旅行会社に働き掛けるという。

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