来年の8月9日式典 生花パネルのデザイン決定 長崎商高1年吉田さん作

生花パネルのデザイン案を考案し、最優秀賞に選ばれた吉田さん=長崎市役所

 被爆75年を迎える来年8月9日の平和祈念式典で、平和祈念像の下に飾られる生花パネルのデザインに長崎商業高1年の吉田陽向さん(16)の作品が選ばれた。10月30日、長崎市役所で田上富久市長が吉田さんに表彰状を手渡した。
 デザインは、市が県内外の中高生を対象に6~9月にかけて公募。応募作120点の中から専門家の推薦を踏まえ、市職員らが吉田さんの作品を最優秀作品として選んだ。市によると、生花パネルのデザイン変更は25年ぶり。
 吉田さんは同校の美術部に所属。作品では、2本の黄色い線で平和な世界を願う被爆者と、その思いを受け継ぐ若い世代を表現したほか、未来に向かって羽ばたく白いハトを描いた。
 田上市長は「みんなで力を合わせて平和をつくっていくという希望が入った素晴らしい作品だ」とたたえた。吉田さんは「デザインを見た若い世代が、平和について考えるようになれば」と話した。

© 株式会社長崎新聞社