インディアンスの先発右腕・クレビンジャーに複数の球団が興味

今オフ、エース右腕のコリー・クルーバーをレンジャーズへ放出したインディアンスが、さらなる先発投手の放出に動くことは考えにくい。しかし、野球ライターのロバート・マレーは、複数の球団がマイク・クレビンジャーをトレードで獲得する可能性について、インディアンスへの問い合わせを行っていることを伝えている。クレビンジャーの獲得を狙うチームのなかには、ドジャースとパドレスが含まれていると見られる。

マレーによると、インディアンスがクレビンジャーを放出する際に求める対価は「クレイジーなほどに高い」という。昨季は13勝8敗、防御率3.02の好成績をマークして自身初の200イニングと200奪三振をクリアし、今季も故障離脱がありながらも13勝4敗、防御率2.71、169奪三振(奪三振率12.07)とエース級のパフォーマンスを見せたクレビンジャーは、来季が年俸調停期間の1年目となり、あと3年も保有可能。インディアンスが莫大な対価を要求するのは当然と言えるだろう。

クルーバーを放出したとはいえ、インディアンスは他地区に比べてレベルの低いアメリカン・リーグ中部地区において優勝を狙える戦力を有しており、クレビンジャーを放出することはないと見られる。ただし、インディアンスは現在、スター遊撃手のフランシスコ・リンドーアに関するトレード交渉を行っており、リンドーアを放出するトレードが成立すれば、今月中に29歳の誕生日を迎えるクレビンジャーも放出してチーム再建に向かうことを決断する可能性もある。

クレビンジャーの獲得を狙っていることが報じられているドジャースとパドレスは、いずれもマイナー組織に多数の良質な若手有望株を抱えており、クレビンジャーの獲得に必要なパッケージを用意することは決して不可能ではない。現時点では、インディアンスにとってクレビンジャーよりもリンドーアの放出が優先事項であり、リンドーアの動向次第では、クレビンジャーのトレード交渉にも進展があるかもしれない。

© MLB Advanced Media, LP.