JR九州社長「無理強いよくない」 新幹線長崎ルート アセス費見送りに

 JR九州の青柳俊彦社長は20日の定例会見で、政府が閣議決定した2020年度予算案に、九州新幹線長崎ルートで未着工の新鳥栖-武雄温泉(佐賀県)のフル規格化に向けた環境影響評価(アセスメント)費の計上が見送られたことについて「何が何でもアセス予算を通すという無理強いはよくない」と述べ、反対する佐賀県側の理解が得られた上で進めるべきとの認識を示した。
 また、同区間の整備方針を巡り、山口祥義佐賀県知事と赤羽一嘉国土交通相が11日に会談したことについては「(国、長崎、佐賀両県、JR九州の)4者協議に向け前提条件を整理するという話ができたのは大きな一歩。今後の展開に期待している」と述べた。

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