V長崎・髙田社長 1月1日退任を知事らに報告 県職員ら横断幕を掲げ出迎え 「サッカーの夢 後方支援」

県職員に感謝の横断幕で迎えられた髙田社長(左)=長崎県庁

 サッカーJ2、V・ファーレン長崎の髙田明社長が24日、長崎県庁や諫早市役所などを訪れ、1月1日付で退任することを報告した。
 長崎県庁では職員が感謝の気持ちを伝える横断幕を掲げて出迎えた。中村法道知事を訪ねた髙田社長は、在任期間の2年8カ月を振り返り「何とか自立できたので思い切ってバトンタッチしたい。問題がどこにあるか9割ぐらい見えてきた。実践して変えていくのは現場に託していいと判断した」と退任理由を説明した。
 今後については「長崎からアジア、世界へという大きなサッカーの夢に向かって引き続き後方支援をしていきたい」と語った。
 中村知事は財務体質の改善や認知度の向上、1年でJ1に昇格した実績に触れ「県民もやればできると感じ、夢を見させていただいた。地域と一体となり、全力でサポートしていきたい」と話した。
 諫早市では市民や職員が市役所ロビーで出迎えた。髙田社長は宮本明雄市長と面会し、練習拠点の整備や市民の「おもてなし」活動への礼を述べた。長崎市での新スタジアム建設計画に触れ「諫早市にお世話になっているだけに申し訳ない。必ず恩返しができるよう、来季は結果を残したい」と述べた。宮本市長は「(社長就任後)観客が増え、J1の気持ちを味わわせてもらった」とねぎらった。

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