全国都道府県対抗男子駅伝 19日号砲 長崎は2年連続入賞に照準

昨年、4年ぶりの入賞の原動力となった的野(MHPS)=前橋市

 第25回全国都道府県対抗男子駅伝は19日、広島市の平和記念公園前発着コース(7区間48キロ)で行われる。中学から一般までのランナーで編成した都道府県代表47チームが出場。昨年、4年ぶりの入賞となる5位と健闘した長崎は、経験豊富な一般勢と地力のある中高生で2年連続入賞に照準を合わせる。

■地力のある中高生に期待

 鍵を握るのは、高校生の主要区間の1区(7キロ)と5区(8.5キロ)に配置予定の林田と花尾。2人は桜が原中出身で、中学時代から全国レベルで実績を残してきた。別の高校に進んだこの3年間も、県長距離界の主力として活躍。林田はインターハイの1500メートルで3年連続入賞、花尾は県高校駅伝1区で3年連続区間賞を獲得してきた。今回は再びチームメートとして、高校集大成の走りを見せたい。
 2人に加えて、横田も上り調子。年末年始恒例の強化合宿の5000メートルポイント練習で、3人とも14分10秒台を記録した。林田は「少しずつイメージはできつつある」、花尾も「楽しみながら思い切ったレースをしたい」と手応えを口にする。
 中学生区間の2、6区(各3キロ)は後田と川原の起用が濃厚。ともに初出走ながら、個人で全国大会を経験しており気負いはない。高校生同様、2人とも調子は上々で、合宿の3000メートルで8分36秒をマーク。自己ベストを約20秒も短縮した。後田は「県代表ということを忘れず、しっかりとつなぐ」と意気込む。
 この若い選手たちを引っ張るのが一般の的野と山下。昨年は的野が3区(8.5キロ)で11人抜きの区間6位、山下は7区(13キロ)で区間8位と好走して、5位入賞の原動力となった。今月の全日本実業団駅伝、箱根駅伝は、それぞれ満足できる結果を出せなかったが、昨年同様、チームの柱としてたすきに勢いをつけたい。
 原川監督は「経験値はあるので、きっちり本番に合わせてくれると思う。高校生を中心に強い思いを持って、入賞に向けて走ってほしい」と選手たちの活躍に期待を寄せている。

本番に向け、いい仕上がりを見せている高校生ランナー=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

© 株式会社長崎新聞社