昨季の各球種のベスト投手は誰だ!? MLB公式サイトが特集

マリアーノ・リベラのカッターやノーラン・ライアンの速球のように、メジャーリーグの世界では特定の球種と特定の投手が結び付けられることがよくある。では、昨季のメジャーリーグではどの投手のどの球種が最も攻略困難だったのだろうか。メジャーリーグ公式サイトでは「xwOBA」という指標を用いて、球種ごとに先発投手と救援投手の2部門に分けて「xwOBA」のトップ5人を紹介している。

「xwOBA」は「Expected Weighted On-Base Average」の略である。簡単に言うと、「Statcast」が計測した打球の初速度、発射角度、打球の種類、打者が走るスピードなどから打球が単打、二塁打、三塁打、本塁打になる確率を算出し、それをもとにした出塁率のことである。守備力に関する要素を排除しているため、打者や投手の実力をより正確に反映した指標であると言われている。各球種のトップ5人は以下の通り。

フォーシーム・ファストボール(メジャー平均.354)

先発投手(400球以上)
.245 ゲリット・コール(ヤンキース)
.264 ブランドン・ウッドラフ(ブリュワーズ)
.268 ブレイク・スネル(レイズ)
.273 エイドリアン・ハウザー(ブリュワーズ)
.275 クリス・パダック(パドレス)

救援投手(300球以上)
.194 エミリオ・パガーン(レイズ)
.199 ブランドン・ワークマン(レッドソックス)
.228 セス・ルーゴ(メッツ)
.234 ペドロ・バイエズ(ドジャース)
.236 タイラー・ダフィー(ツインズ)

ツーシーム・ファストボール(メジャー平均.358)

先発投手(250球以上)
.247 エドゥアルド・ロドリゲス(レッドソックス)
.268 アーロン・シバーレ(インディアンス)
.269 ブランドン・ウッドラフ(ブリュワーズ)
.272 フリオ・テーラン(エンゼルス)
.273 ジャック・フラハティ(カージナルス)

救援投手(250球以上)
.224 セス・ルーゴ(メッツ)
.261 アーロン・バマー(ホワイトソックス)
.270 ジョーダン・ヒックス(カージナルス)
.272 アダム・オッタビーノ(ヤンキース)
.273 ウェイド・ルブラン(無所属)

カッター&スライダー(メジャー平均.282)

先発投手(300球以上)
.175 ジャスティン・バーランダー(アストロズ)
.194 ノア・シンダーガード(メッツ)
.198 フランキー・モンタス(アスレチックス)
.199 エリーサー・ヘルナンデス(マーリンズ)
.202 パトリック・コービン(ナショナルズ)

救援投手(250球以上)
.133 ケン・ジャイルズ(ブルージェイズ)
.139 リアム・ヘンドリックス(アスレチックス)
.149 タナー・レイニー(ナショナルズ)
.165 バック・ファーマー(タイガース)
.174 ロベルト・オスーナ(アストロズ)

カーブボール(メジャー平均.269)

先発投手(250球以上)
.111 タイラー・グラスナウ(レイズ)
.171 クリス・バシット(アスレチックス)
.183 ヘルマン・マルケス(ロッキーズ)
.186 ランス・リン(レンジャーズ)
.187 アンソニー・ディスクラファーニ(レッズ)

救援投手(150球以上)
.092 ユスメイロ・ペティート(アスレチックス)
.156 ジェリー・ブレビンス(無所属)
.168 デレク・ロウ(ブルージェイズ)
.173 ニック・アンダーソン(レイズ)
.174 スコット・バーロウ(ロイヤルズ)

チェンジアップ&スプリッター(メジャー平均.286)

先発投手(300球以上)
.141 ヨニー・チリーノス(レイズ)
.193 スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)
.194 ルイス・カスティーヨ(レッズ)
.199 ホーマー・ベイリー(ツインズ)
.208 ジェイコブ・デグロム(メッツ)

救援投手(150球以上)
.171 ロベルト・オスーナ(アストロズ)
.177 マイケル・ローレンゼン(レッズ)
.178 トゥキ・トゥサント(ブレーブス)
.191 トミー・ケインリー(ヤンキース)
.191 ブランドン・キンツラー(無所属)

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