ナショナルズがハーパーを獲得 30歳のリリーフ右腕

日本時間1月30日、ナショナルズはツインズとのトレードを成立させ、右腕のハンター・マクマーンとの交換で30歳のリリーフ右腕、ライン・ハーパーを獲得したことを発表した。ハーパーはジョシュ・ドナルドソンの加入に伴い、ロースターの枠を空けるためにDFAとなっていた。なお、2018年までナショナルズに所属していたブライス・ハーパー(現フィリーズ)との血縁関係はない(ブライス・ハーパーの兄ブライアンも30歳のリリーフ投手だが、こちらは左腕)。

2011年のドラフトでブレーブスから37巡目(全体1136位)指名を受けてプロ入りしたハーパーは、8シーズンにわたるマイナー生活を経て、昨年3月末にツインズでメジャーデビュー。3つのスピードを投げ分けることができるカーブボールを武器に、オープン戦で11イニング自責点ゼロという好成績を残し、開幕ロースター入りを勝ち取った結果だった。その後、8月下旬に1度だけマイナー降格を経験したものの、シーズンの大半をメジャーのブルペンの一員として過ごし、61試合に登板して54回1/3を投げ、4勝2敗、1セーブ、12ホールド、防御率3.81、50奪三振とまずまずの活躍。与四球率1.66が示すように、制球も非常に安定していた。

5月に防御率0.84をマークするなど、前半戦は39試合で防御率2.92を記録したが、8月に防御率7.36と崩れてマイナー降格を経験するなど、後半戦は防御率5.71と失速。メジャー2年目の今季はシーズンを通しての活躍が課題となる。また、右腕でありながら左打者を特別苦にはしておらず、その点において使い勝手の良い存在と言える(被打率は対右打者.250、対左打者.265)。

一方、ナショナルズからツインズへ移籍するマクマーンは、昨年のドラフトでナショナルズから9巡目(全体273位)指名を受けてプロ入りした21歳の右腕。昨季はルーキー級とA級ショートシーズンで合計9試合に登板して2勝1敗、2セーブ、防御率0.71という成績を残している。

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