アレナードとブライアント 1対1の交換トレードが浮上?

「フリーエージェントまで残り2年」であることが確定したクリス・ブライアントをカブスがどのように扱うかということに注目が集まるなか、ESPNのジェシー・ロジャースは出演したラジオ番組のなかで「ロッキーズとカブスはノーラン・アレナードとクリス・ブライアントの1対1の交換トレードについて議論している」と爆弾発言。球界を揺るがす超大型トレードが実現する可能性が浮上した。

ロジャースは「私がとても最近聞いた話によると、アレナードはカブスでプレイしたがっているらしい。ロッキーズとカブスはアレナードとブライアントの1対1の交換トレードについて議論しているみたいだよ。ロッキーズはアレナードの長期契約の一部を負担する。1年あたり700万~800万ドルくらいじゃないかな」と発言。さらに「アレナードを放出するにはこれくらいの負担が必要だろう。アレナードはチームを出たがっている」と語り、アレナードがロッキーズ残留を望んでいないことを明言した。

チームからの扱いに不満を爆発させたアレナードがロッキーズでプレイし続けることを望んでいない一方、カブスもブライアントが2021年オフにフリーエージェントとなって退団するまでにトレードで放出して対価を得たいと考えており、金銭面の問題を抜きにすれば両者の思惑は一致していると言える。ロジャースの発言通り、両球団の間でトレード交渉が行われていたとしても決して不思議なことではない。

しかし、アレナードには7年2億3400万ドルという莫大な契約が残っており、ロジャースの見込み通りにロッキーズが1年あたり700万~800万ドルを負担したとしても、カブスは年平均2500万ドルほどをアレナードに支払わなければならない。よって、年俸総額をぜいたく税の対象ライン以下に抑えることを目指し、今オフほとんど補強を行っていないカブスが本気でアレナード獲得を目指すかどうかは微妙なところだ。また、金銭面の問題だけでなく、アレナードが2021年終了後にオプトアウト可能であることもトレード成立への障壁となるだろう。

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