履歴書の検定の書き方は?取得日が分からない場合の対処法も紹介

履歴書には「免許・資格」欄が設けられていますが、漢字検定や英検など、自分のスキルを最大限にPRするためにも正しい書き方を理解することが大切です。当記事では、履歴書の資格欄に書くべき検定資格や書かなくてもいい検定、取得日が分からない場合の対処法などについてご紹介します。

履歴書の資格欄への検定の書き方について

就職活動で履歴書を作成する際、「免許・資格」欄にどのような資格や検定を書くべきか悩む方もいるのではないでしょうか。

資格というと、弁護士・税理士・司法書士・行政書士など、特定の試験に合格することで与えられる専門的な資格を意味しますが、一方で検定は、個人の能力や知識、技能がどの程度なのかを検査し、査定することを意味しています。資格と違う点は、試験の合格によって資格や免許が与えられるものではないという点が挙げられます。

有名な検定というと、英検・TOEIC・簿記検定・漢字検定・FP技能士検定などがあります。検定の場合は評価や査定をするにあたり、級方式とスコア方式の2つの方式があり、英検・簿記検定・漢字検定などは1級・2級・3級というふうに、段階別に合格や不合格を判定する級方式がとられています。また、TOEICの場合はスコア方式となっており、正答数が点数によって表示されます。検定を履歴書に書く場合は、まずは基本として以下の点を意識して書くようにしましょう。

取得日順に書く

免許・資格欄には、必ず取得日を書く項目があります。基本的には免許や資格、検定を取得した順に記載していきます。取得した月は、試験を受験した月とは異なります。検定試験を受け、正式に結果として検定結果が出た際に受け取る合格証書などに記載されている日付を記載するようにしましょう。また、取得年は履歴書のほかの項目と統一して、西暦・元号のどちらかで記載するようにしましょう。

検定名は必ず正式名称で書く

漢検や英検などは略称となるため、履歴書に記載する際は必ず正式名称で記載するようにしましょう。漢検は「日本漢字能力検定」、英検は「実用英語技能検定」、簿記検定は「日本商工会議所簿記検定」が正式名称となります。また、TOEICは正式名称が「Test of English for InternationalCommunication」となり、日本語にすると「国際コミュニケーション英語能力テスト」となります。履歴書に記載する際は正式名称でも問題ないですが、「TOEIC公開テスト」という書き方が一般的なようです。

「実用英語技能検定○級 合格」「TOEIC Listening&Reading Test 700点 取得」のように、検定名と級もしくはスコアの両方を正しく記載しましょう。

英検やTOEICは何級から書くべき?

英検やTOEICの場合は、応募先企業の仕事内容を確認し、求められる英語能力がどれくらいか理解した上で書く必要があります。一般的にはビジネス英語レベルというと、英検は2級以上、TOEICは600点以上と言われています。もし応募先企業が外資系で、日常的に英語を使用する環境であれば、さらに上のレベルを要求されることもあるでしょう。

英検やTOEICの場合は合格した級やスコアを記載しますが、応募先企業に「英語はあまり得意ではないのかも?」といった印象を与えないよう、前もって下調べする必要があります。例えば、楽天株式会社では、TOEICのスコアについて以下のような記載があります。

TOEICスコアが選考に影響することはございません。ただし、ご入社までに800点を取得いただくことが必要です。内定後も弊社より800点取得に向けてのサポートを行っております。

(引用元:FAQ | 新卒採用 | 楽天株式会社)

結果待ちの検定はどうする?

履歴書を書く時点ではまだ取得していなくても、取得に向けて勉強している検定がある場合は、「○○取得に向けて勉強中」と自己PR欄などに書くことができます。また、すでに試験日などが決まっていて合格の見込みがある場合は、「○月に取得予定」と書けば熱意や向上心をアピールすることができるでしょう。

しかし、記載できる資格や検定が何もないからといって、嘘を書いてしまってはいけません。入社前に取得予定で、履歴書作成時点ではまだ合否が分からない場合など、あくまで実際に取得に向けて行動している場合のみ書くようにしましょう。

取得日が分からないときの対処法

せっかく検定を取得していても、取得日が分からないということもあるかもしれません。何年に取得したかは覚えていても、取得した月は忘れてしまったという方もいることでしょう。検定の種類によっては、合格証書の再発行を受け付けていないこともあります。取得日が分からない場合は、取得年月を空欄で出すようにしましょう。

せっかく取得している検定があるのにもかかわらず、履歴書に明記できないのはもったいないことです。資格名のみ記入し、資格を取得していることをアピールしましょう。

国家資格は資格証明書を再発行する

検定や資格の場合は、取得日が分からない場合は空欄にすることができますが、もし国家資格を取得している場合は、資格証明書を再発行することができます。国家資格の場合、医療や介護資格などのように、資格を持っていなければ業務に携われない場合もあります。そのため、履歴書で取得年月の欄を空白にすることはマナー違反となります。

資格証明書のコピーを企業に提出することが義務づけられていることが多いため、国家資格保有者で資格証明書を紛失してしまった場合は、必ず資格証明書を再発行してもらって手元で保管し、国家資格の取得年月を記載するようにしましよう。

取得日が分からない場合は面接時に口頭で説明する

履歴書の資格取得日が分からず空白にした場合は、面接の際に口頭で理由を説明すると、よりていねいでしょう。「検定の取得年月が分からなかったため、空白にいたしました」と伝え、細かな気配りを忘れないようにしましょう。取得日が分からない場合は自己PR欄に記載する方法もありますが、履歴書の資格欄に記載する方がより印象づけることができます。どうしても取得日が分からない場合のみ、面接で採用担当者にその旨を伝えるようにしましょう。

書かなくてもいい資格や検定について

履歴書に書かなくてもいい資格や検定としては、認知度が高いものの取得が比較的簡単なものです。英検やTOEICは前述したとおり、低いスコアや級などの場合は書かなくてもいいでしょう。点数を書くべきかどうかの判断は、企業によって変えることをおすすめします。また、応募先企業で活用できそうになく、業務に関連のない資格や検定なども記載する必要はないでしょう。

もし簿記や秘書検定の資格を取得していても、応募先企業で生かせる資格でないなら、採用担当者にはたいしてアピールできないかもしれません。事前に企業研究をし、どのような資格や検定なら必要とされるか見極めるようにしましょう。

履歴書の資格欄は正しく記載しよう

履歴書の資格欄では、これまで取得してきた検定を記載することで、能力をアピールすることができます。記載する際は取得日順に正式名称で書くようにし、正しく記載するようにしましょう。今回の記事を参考にして、保有している資格や検定を履歴書に記載し、就職活動に役立てましょう。

参考

【履歴書】免許・資格欄の正しい書き方 ~運転免許や簿記、英検、宅建など |doda

履歴書の「資格欄」書き方マニュアル|転職Hacks

【履歴書の書き方】履歴書に記入する資格取得日がわからないときの対処法|U-NOTE

TOEICや英検はどのレベルなら履歴書に書いていい? | リクルートエージェント

【履歴書】TOEICスコアの書き方と例|名称や取得年月を正しく書こう|Mayonez

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