「長崎の魅力を伝えたい」諫早市生まれのモデル・女優 松尾悠花さん 東京に拠点、演技練習励む

「長崎の魅力をいろんな人に伝えたい」と話す松尾さん=長崎市出島町、長崎国際テレビ

 長崎県ホンダカーズのCMや会員制交流サイト(SNS)で人気の諫早市生まれのモデル・女優、松尾悠花さん(19)は、昨年から上京し、女優を目指している。現在も撮影やイベントで月2回ほど県内を訪れる松尾さんに、これまでの活動や今後の目標を聞いた。
 両親が旧北高高来町(現諫早市)出身で、松尾さんも幼稚園まで同市で育った。父の転勤で小学校から福岡市に移住したが、祖父母がいる諫早市には今でも毎年、正月などに帰省している。
 「高来方面の銭湯によく連れて行ってもらったのを覚えています。長崎市内やハウステンボスなどにも家族で遊びに行ってました。当時は『たらみゼリー』を毎朝食べていて、今もお母さんが仕送りしてくれます」
 芸能活動を始めたのは、小学6年の時のスカウトがきっかけ。地元のショッピング施設で芸能事務所の人から声を掛けられた。それまであまり興味がなかったが、中学2年で出演した柳川市のPR動画で5日に及ぶ撮影を経験。「本気でやりたい」という気持ちが芽生えた。
 以来、九州を中心に広告などに出演。2018年から起用されている長崎県ホンダカーズのCMでは、明るい笑顔とみずみずしいダンスで人気を集めている。「これまで街で声を掛けられたことはなかったけれど、ご飯屋さんとかで『踊ってる子だ』とあのダンスのしぐさをしてくれたりして、うれしいですね」と話す。

NIB長崎国際テレビの番組「悠花のナガサキ街音」の撮影に臨む松尾さん(左から3人目)=長崎市茂里町、ヤマハ長崎ココウォークセンター

 同年11月から、NIB長崎国際テレビの番組「悠花のナガサキ街音」(毎週土曜午後9時54分)に出演。松尾さんが県内のさまざまな場所を訪ねて地元の人と触れ合い、体験する様子を、長崎市出身の映像ディレクター・野上鉄晃さんが撮影している。
 同番組でこれまで訪れたのは50カ所以上。「観光地だけでなく、母でさえ知らないようなコアな場所で、いろいろ挑戦させてもらっています。皆さん温かくて、毎月の撮影は仕事だけどリフレッシュできる時間。今後は島にも行って、魅力を伝えたい」と語る。
 現在、東京に拠点を移し、オーディションや演技のレッスンを受ける日々。「普段口にしないことをせりふで言ったり、自分と違う人になりきることが、難しいけど面白い。話すことも好きなので、演技やバラエティーなど幅広くやっていきたい」と夢を語る。

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