空白期間がある履歴書の書き方や例文を紹介!理由を簡潔に記載

働いていない空白期間がある場合、履歴書には職歴をどのように書けばいいのだろうと悩む人も多いのではないでしょうか? 転職者にとってこの空白期間が選考に不利になるのか、また、職歴の書き方や例文などについても知りたいところでしょう。

今回は、職歴に空白期間のある履歴書の書き方や例文をご紹介します。

履歴書に空白期間があると不利になる?

履歴書に記載する職歴に空白期間があることで、企業にマイナスイメージを持たれてしまうことはしばしばあるでしょう。しかし空白期間といっても、例えば3ヶ月以内と半年以上とでは、企業が受けるイメージも大きく異なるものです。

3ヶ月以内であれば転職活動期間という場合もあり、許容範囲とみなされることが多いです。反対に、空白期間が半年以上ある場合は、企業に前向きな理由を説明する姿勢が必要になります。

空白期間がある履歴書の書き方のポイント

ここからは、職歴に空白期間がある履歴書の書き方のポイントについて詳しく解説します。

空白期間の理由を簡潔に記載

空白期間があることの理由は、履歴書に簡潔に記載しましょう。企業の採用担当者が履歴書を一目見て分かるように、理由を書いていくといいです。また、理由はできるだけ前向きなものを記載し、空白期間ができるだけプラスに働くようにしましょう。

自己PR欄で空白期間について補足

転職者は、自己PR欄で空白期間の理由を補足していきます。「語学留学をしていた」「親の介護のため」などといった簡潔な理由だけでは空白期間をアピールするには少し物足りないため、「カナダに語学留学をして学んだこと」や「親の介護をすることになった経緯、介護における大変さや学んだこと」などを、自己PR欄で具体的に説明するといいでしょう。

理由がない場合は無理に理由を記載しない

空白期間の理由が仕事につながるようなものでなかったり、転職活動のためなどのように記載できる内容でない場合は、無理に理由を記載しなくてもいいでしょう。志望動機や自己PRなどのほかの欄で企業への熱意をアピールし、空白期間をカバーしていくことが大切です。

理由は志望動機につなげられると良い

空白期間の理由は、できるだけ志望動機につなげられると良いでしょう。例えば、空白期間の理由が「資格取得のための勉強をしていた」というものである場合、「御社への入社に必要なスキルである〇〇の資格取得を目指し、勉強に励んでいた」などと志望動機につなげることで、転職の熱意を企業にアピールすることができます。

空白期間がある履歴書の例文

では、ここから空白期間がある履歴書の例文をご紹介します。みなさんも、履歴書を書く際の参考にしてみるといいでしょう。

例文1:留学やアルバイトなどの場合

留学やアルバイトなど、その経験が応募企業に関連するような場合は、自己PR欄で空白期間を企業にアピールしていきます。

職歴

平成27年4月	株式会社〇〇入社
平成31年3月	一身上の都合のため退社
平成31年4月	カナダへ半年間語学留学

自己PR

前職の人事部では、外国人採用を積極的に行っており、採用の際には英語を使用することの多い部署でした。仕事を通して自分自身の英語レベルの低さを痛感し、英語を本格的に学びたいと思い、退職をしてカナダへの語学留学を決めました。

語学留学では、現地の人々と交流を図ったり、アルバイトをしたり、休みの日には勉強を欠かさず行ったりと英語漬けの毎日を送ることで、今までよりも高いレベルの英語力を身につけることができました。

貴社の貿易事務職では、留学経験を生かして英語力を最大限に活用し、活躍していきたいと強く思っております。

例文2:介護、病気療養などの場合

介護や病気療養などの理由で空白期間がある場合は、健康状態など、家族の現在の状態や自分の状態を分かりやすく説明し、企業の不安を解消することが大切です。また、介護や病気療養を通して学んだことなどがあれば記載をし、説明していきます。

職歴

平成27年4月	〇〇株式会社入社
平成30年3月	祖母の介護のため退社

自己PR

前職のレストランのホールスタッフでは、お客様をよく観察することで、お客様の要望を汲み取り、より良いサービスを行うことを徹底しました。上司からは、「〇〇さんがいれば、ホールは問題ない」とお褒めの言葉を頂くことも多かったです。

仕事を続けたいという思いもあったのですが、徐々に病気が進行していく祖母を近くで見守る中で、介護をしたいと強く思うようになり、退職を決意しました。

介護では大変なことや辛いことも多くありましたが、介護について自主的に勉強することや祖母とのコミュニケーションを日々図ることで、祖母の気持ちに寄り添うような介護ができたと思っております。

貴社ではこの介護経験を生かし、要介護者や介護者の気持ちに寄り添えるような、より良い介護用品の商品開発に励んでいきたいと思っております。

例文3:家業を手伝っていた場合

家業を手伝っていた場合は、その旨を職歴に簡潔に記載します。自己PR欄でも、手伝っていた仕事内容などについて補足をしていくといいでしょう。

職歴

平成27年4月	株式会社〇〇入社
平成30年12月	一身上の都合のため退社
平成31年1月	家業である〇〇業に1年間従事

自己PR

前職の〇〇食品の営業では、主にレストランや居酒屋などの飲食店への営業を担当していました。名前を覚えてもらうため店舗に頻繁に顔を出し、積極的にコミュニケーションを図ることで、多くの新規顧客を獲得することに成功しました。

その後、母が病で倒れたことをきっかけに退社を決意し、1年間家業の手伝いをしていました。家業は、小さな商店を営んでおり、私は販売や接客を担当いたしました。仕事の経験を生かしてお客様への声かけなどを積極的に行い、また、経理についても自分で勉強しながら帳簿作成などを手伝いました。母が回復し、復帰したことで、家業の手伝いは終わりとなりましたが、人との関わり合いの大切さや知識を得るために自主的に勉強することの大切さを学んだように感じています。

貴社では、これまでに培った高いコミュニケーション能力を武器に、顧客獲得に向けて頑張っていきたいと思っております。

空白期間がある場合の転職成功のポイント

仕事の空白期間がある場合に転職を成功させるポイントは、どのようなところにあるのでしょうか? ここからは、空白期間がある場合の転職成功のポイントについて解説します。

PCスキルや業種への知識を高めておく

仕事の空白期間がある人は、転職の際に、PCスキルや転職を希望する業種の知識などを高めておくといいでしょう。空白期間があることで、企業の採用担当者に「即戦力にならないのではないか」とマイナスイメージを持たれてしまうことはしばしばあります。そのため、転職者はPCスキルや業界・業種に対する勉強などを事前にしっかりしておき、即戦力になるということをアピールする姿勢が大切です。

面接対策をしっかりと

空白期間がある場合の転職活動では、面接対策をよりしっかりと行う必要があります。空白期間の理由やその期間で学んだこと、志望動機などを、企業に伝わるように話さなければなりません。

企業の採用担当者が納得でき、かつ転職者の熱意が伝わるように、空白期間の理由を堂々と話すための事前の対策が重要になってくるでしょう。

転職エージェントに登録

空白期間がある場合の転職活動では、転職エージェントに登録するといいでしょう。転職エージェントでは非公開求人を紹介してもらえたり、履歴書の添削や面接対策、また、企業との調整や交渉を行ってくれたりするので、何かとメリットが多いです。

空白期間がある人は転職エージェントに登録し、利用できるサービスを上手に活用しながら、採用の確率を上げていくことをおすすめします。

まとめ

職歴に空白期間がある場合は、履歴書にその理由を簡潔に記載し、自己PR欄で空白期間について具体的に補足するなど、書き方にいくつかのポイントがあります。空白期間の理由は、上手に使えば熱意を伝えるためのプラスの材料にもなります。

ぜひこの記事を参考にして、空白期間で得た経験や知識を最大限にアピールできる履歴書を書いてみてください。

参考

職歴の空白期間、どう履歴書に書く?|空白期間のイメージを、マイナスからプラスに変える書き方 |エン転職

空白期間があるときの履歴書の書き方。空白期間をプラスにアピールする方法|テンショQ

職歴に空白期間がある場合の履歴書の書き方|リクナビNEXT

転職のプロが教えるブランクがあっても不利にならない転職成功術|&CAREER

「ブランク5年」で転職を実現する方法とは?|リクナビNEXT

転職エージェントのメリット・デメリット・特徴をまとめてみた | すべらない転職

自営業をしていた場合の履歴書の職歴欄の書き方は?|リクナビNEXT

© 株式会社SEKAISHA