五島のツバキを活用した新産業や雇用創出で地域活性化を目指す「五島の椿プロジェクト」が2月下旬に始動した。広報活動で協力する「椿サポーター」に就任した俳優の吉永小百合さんが、長崎新聞社の単独インタビューに応じ、五島列島の魅力やプロジェクトへの期待を語った
-五島列島を訪れたことは。
仕事仲間と教会を見て回ろうと2011年に初めて訪れました。福江島と久賀島を精力的に見て回り、食べ物がおいしかったですね。翌12年は上五島に行きました。教会を10カ所以上見て回り、帰りのフェリーに乗り遅れそうになったほどです。2回とも3月でちょうど別れのシーズンでした。フェリーが波止場を離れる際、紙テープを手にみんなで別れを惜しんでいる光景が今でも目に焼き付いています。
-五島の印象は。
素晴らしい景色の中で、皆さんが優しく、柔らかく日々の暮らしを送っている感じを持ちました。魚が大変おいしくて、おすしをたくさんいただきました。私はナマコが嫌いだったんですけど、漁師さんが取れたてをさばいてくれて、それが素晴らしくおいしくてびっくりしました。魚屋さんの店先に尾頭付きのタイが200円で売っていて、東京では考えられなくて、これも驚きました。
-お気に入りの場所はできましたか。
旧五輪教会です。教会に見られないような和風の造りにしていて、そこが祈りの場所になっている。宗教と人間の関わりみたいなことを少しは感じることができました。今回の椿プロジェクトで撮影させていただいた展望台から見える島々も美しかったですね。
-五島の椿プロジェクトの話を初めて聞いたときの印象は。
五島にこれだけツバキが群生していることは知りませんでした。ツバキのいろいろな部分を使い、五島地域の雇用や経済的なことを発展させたいという話をうかがい、とてもすてきなプロジェクトだと思いました。私がそのお役に立てるか分からないですけど、CMに出演したりすることで、少しでもお役に立てればと思いました。
-五島列島では人口減少が進んでいます。このプロジェクトにどんな影響を与えてほしいと思いますか。
一人でも多くの人が島に残り、家も持って、仕事もある、というふうになればいいと思います。いい形でプロジェクトが発展していけば素晴らしいと思います。
-五島市民や県民にメッセージを。
実は長崎とはご縁が深いんです。私のいとこが医師をしていたり、伯母も存命中は書道を教えていました。大浦や浦上の天主堂では朗読をさせていただき、長崎平和推進協会の方々とも懇意にさせていただいています。すてきな街だし、食べ物はおいしい。皿うどんが大好きなんです。
「とてもすてきなプロジェクト」椿サポーターに就任 吉永小百合さん 五島活性化へ広報活動で協力
- Published
- 2020/03/01 00:02 (JST)
- Updated
- 2020/03/02 00:14 (JST)
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