ふるさと納税で佐世保市「電子感謝券」県内初導入

 佐世保市は3日から、ふるさと納税の返礼品として、スマートフォンなどに電子ポイントを付与する「電子感謝券」を長崎県内自治体で初めて導入した。三川内本町の物産施設「させぼ四季彩館」での物品購入に利用でき、対象施設は4月以降順次増やしたい考え。市内に足を運んでもらうことで、観光消費などへの波及も狙う。
 電子感謝券は、ふるさと納税のインターネットサイト「ふるさとチョイス」を通じて寄付すると、額に応じたポイントがスマートフォンの専用アプリに付与される仕組み。
 1ポイントは1円に換算。1万円の寄付で3千ポイント、10万円で3万ポイントもらえる。ポイントは指定加盟店舗での宿泊や物品購入、食事などの支払時に使える。現金との併用もできるため、必要な分だけポイントを使用することも可能。
 現在利用できるのはさせぼ四季彩館だけだが、市は加盟店をさらに増やし、関係・交流人口の拡大につなげたい考え。市ふるさと納税推進課は「電子感謝券をきっかけに、多くの人に訪れてもらえたら」としている。
 電子感謝券は2018年5月から全国で始まり、導入は佐世保市が43自治体目。

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