田中3回無失点 ヤンキースはトレード補強の可能性を否定

日本時間3月4日、ヤンキースはオープン戦でレッドソックスと対戦し、先発した田中将大が3イニングを投げて5つの三振を奪い、味方のエラーによる走者1人だけに抑える好投を披露。9対1で快勝し、田中にはオープン戦初勝利(0敗)が記録された。また、スティーブン・マッツ(メッツ)への関心が報じられたヤンキースだが、ブライアン・キャッシュマンGMはトレード補強の可能性を否定。現有戦力の台頭に期待する方針を明言した。

オープン戦2度目の登板に臨んだ田中は、1番アンドリュー・ベニンテンディを見逃し三振、2番ラファエル・デバースをショートフライ、3番マイケル・チェイビスを見逃し三振に仕留めて1回表を三者凡退に抑えると、続く2回表も4番ジョナサン・ルクロイをサードゴロに抑えたあと、5番ホゼ・ペラザと代打のコール・スタージェオンから二者連続で空振り三振を奪い、打者6人をパーフェクト。3回表は7番C.J.チャッサムをショートゴロ、8番ジャレン・デュランを空振り三振に仕留めたあと、9番ジョン・アンドレオーリには三塁ジオ・ウルシェラの悪送球で出塁を許したものの、1番ベニンテンディをファーストゴロに抑え、無失点で切り抜けた。

3イニングを被安打0、奪三振5、与死球0、失点0という素晴らしい内容で終えた田中は、三塁ウルシェラの悪送球について「シーズン中にもよくあることなので、それを経験できたのはよかった」と冷静にコメント。アーロン・ブーン監督は「威力のある速球を狙ったところに投げることができていた。カッターもよかったし、スプリッターやブレーキングボールもしっかり投げることができていたね」と田中の投球を絶賛した。

なお、ジェームス・パクストンとルイス・セベリーノの故障離脱により、先発投手補強の可能性が取り沙汰されているヤンキースだが、キャッシュマンは「どのチームとも交渉を行っていない」とトレード補強の可能性を明確に否定。「我々の手元には何があって何が足りないのかを見極めているところだ。良い意味でインパクトを与えられる選手がたくさんいると思っている」と語り、デイビー・ガルシア、ジョナサン・ロアイシガ、マイケル・キング、クラーク・シュミットといった現有戦力の台頭に期待する方針を改めて明言した。

© MLB Advanced Media, LP.