Rソックス・セール トミー・ジョン手術の可能性を排除せず

日本時間3月6日、レッドソックスは先発左腕のクリス・セールが左肘の屈筋を痛めており、投球練習を再開するまで1週間ほど様子を見る方針であることを明らかにした。トミー・ジョン手術の可能性が取り沙汰された時点から考えると、1週間ほどで投球練習を再開できる可能性があるのは明るいニュースと言えるが、セールは左肘のコンディション次第であることを強調。トミー・ジョン手術の可能性を完全に排除することはしなかった。

セールによると、投球練習を再開した時点でのコンディションにより、今後のプランが決まるという。キャッチボールを開始して左肘のコンディションに問題がなければ、ブルペンでの投球練習や打撃練習での登板に移り、戦列復帰に向けての準備を進めていくことになる。セールが戦列復帰できるのは、これらのハードルをすべてクリアできた場合のみであり、どこかのタイミングで問題が発生すれば、トミー・ジョン手術を受けることを決断する可能性もあるようだ。

セールは「今はとにかく、左肘の状態が良くなるようにできることをやるだけだ。そして、マウンドに上がってチームの勝利に貢献したい」とコメント。「将来のことはわからない。まずは自分にできることをしっかりやるだけだよ。(トミー・ジョン手術を受けるかどうかは)今後2~3週間のうちに決まるんじゃないかな。タフなシチュエーションだよね」と今後の見通しを語った。

セールは1年前に5年1億4500万ドルの契約延長を手に入れ、その5年契約は今季からスタートする。昨季は25先発で6勝11敗、防御率4.40という不本意なシーズンを過ごしただけに、今季にかける思いは強かったが、少なくともレギュラーシーズンの最初の数週間を欠場することは確実となった。

問題は「いつ復帰できるか」ということだが、「トミー・ジョン手術を受けてシーズン全休」という最悪のシナリオとなる可能性が完全に消滅したわけでなはい。セールの左肘のコンディション次第では、レッドソックスの今後のチーム作りのプランに大きな変更が加えられる可能性もありそうだ。

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