カージナルスがキャンプ離脱&無断帰国のムニョスを解雇

日本時間3月8日、カージナルスはユーティリティ・プレイヤーのジャイロ・ムニョスを解雇したことを発表した。メジャーリーグ公式サイトでカージナルスの番記者を務めるアンネ・ロジャースによると、ムニョスは自身の起用法や出場機会に不満を持ち、チームに無断でキャンプ地を離れ、母国のドミニカ共和国へ帰国。これが解雇の原因となったようだ。ムニョスはフリーエージェントとなり、自身を欲するチームを探すことになる。

ムニョスは、オープン戦で内野安打を放った際に左ハムストリングを痛め、日本時間3月6日にMRI検査を受ける予定になっていた。しかし、検査当日にムニョスは姿を見せず、カージナルスはムニョスがチームメイトにテキストメッセージを送信していたことにより、帰国していることを知ったという。ジョン・モゼリアック野球部門社長は「彼の代理人から聞いたことをもとに次のステップを考えた結果、彼との関係を断つことがおそらくベストであるという決断に至った」とコメント。ムニョスは昨季の起用法や、予想される今季の起用法に不満を抱いていたと見られる。

現在25歳のムニョスは、2017年オフのトレードでスティーブン・ピスコッティの交換要員の1人としてアスレチックスからカージナルスに加入。内外野兼用のユーティリティとして2018年は108試合、昨季は88試合に出場し、2年間合計で打率.273、10本塁打、55打点、OPS.723をマークした。今年のオープン戦では、ここまで6試合に出場して打率.375、1本塁打、4打点、OPS1.000を記録。マイク・シルト監督は、オープン戦でのムニョスの活躍を高く評価しており、「今季は出場機会が増える予定だったのに」と残念そうに語った。ただし、出場機会への不満だけが無断帰国の理由であるかどうかは、現時点では不明である。

今季のカージナルスは、トミー・エドマン、ブラッド・ミラーらが複数ポジションを守るユーティリティ・プレイヤーとして起用される見込み。ムニョスが解雇されたことにより、オープン戦で2本塁打を放っているエドムンド・ソーサにも開幕ロースター入りのチャンスが出てきた。

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