客船経済損失42億円 宿泊キャンセルは17億円 長崎県試算

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 長崎県は10日の県議会総務委員会で、新型コロナウイルス感染拡大を受け、クルーズ船の入港キャンセルは延べ71隻(6日時点)で経済損失額は42億6千万円に上るとの試算を示した。長崎県内の宿泊キャンセルに伴う経済損失額は17億6千万円(2月末時点)とした。
 県によると、クルーズ船のキャンセルは長崎港が延べ56隻で経済損失額は33億6千万円、佐世保港は延べ15隻で同9億円と試算した。一方、宿泊キャンセルは県内115の主要宿泊施設で延べ約7万人。県の担当者は「県内全ての宿泊施設(が試算の対象)ではなく2月末の数字なので、実際の影響はもっと厳しい」との見解を示した。
 このほか中国東方航空の長崎-上海線は2月上旬から4月下旬までに35便、格安航空会社(LCC)香港エクスプレスの長崎-香港は2月下旬から3月末までに14便がそれぞれ欠航する見込み。経済損失額はそれぞれ約1億2500万円と試算した。

 


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