長崎駅舎開業 記念式典中止

 長崎県は10日、JR長崎駅の新駅舎で28日に予定していた開業記念式典について、新型コロナウイルス感染拡大防止を理由に中止すると発表した。
 28日は長崎市中心部のJR長崎線が高架化・開通するが、県都の新しい玄関口は祝賀ムードに水を差され、寂しい門出となりそうだ。
 県によると、式典は高架下に関係者約230人が出席する予定だったが、県、長崎市、JR九州の3者が開催するかどうか協議。屋内に近い空間なので感染拡大の恐れがあるとして断念した。県の担当者は「100年に一度とされるまちづくりの転機であり、九州新幹線長崎ルート開業につなげる上でも盛大にアピールしたかったが残念」としている。
 県は連続立体交差事業として同市尾上町-松山町の在来線約2.5キロを高架化。長崎駅は現駅舎から西側へ150メートル離れた位置へ移る。事業費約529億円。九州新幹線長崎ルートは2022年度に暫定開業する。

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