今週末に開催されるF1開幕戦オーストラリアGP、その搬入日にあたる3月11日(水)にマクラーレンのスタッフのひとりが体調を崩し、新型コロナウイルス検査を行っていた。スタッフはその後、ホテルで隔離休養していたが12日夕方、検査の結果、陽性と判断。これを受けて、マクラーレンはオーストラリアGPからの撤退を決定した。
陽性判断を受けたチームスタッフは今後、地元の医療当局によって治療に専念されることがチームより明らかになった。
「チームはこの不測の事態に備え、現在隔離期間に入っているスタッフを継続的にサポートする。 チームは関連する地方自治体と協力して、調査と分析を支援しています」
マクラーレン・レーシングのCEOであるザック・ブラウンとチーム代表のアンドレアス・ザイドルは、F1とFIAにすでにこの決定を伝えているという。
「この決定はマクラーレンF1の従業員とパートナーだけでなく、チームのライバル、F1ファン、より幅広いF1利害関係者に対する注意義務に基づいて行われました」
他にも、マクラーレン以外のチームを含め数名のスタッフがオーストラリアの現地で体調を崩し、隔離休養を続けている。開幕戦を目の前にしながら、今後の感染拡大、そして観客を含めた安全な開催がどこまで行えるのかが懸念される。