都内からの観光客警戒 横須賀市長、市民に外出自粛要請

横須賀市の上地市長(資料写真)

 神奈川県横須賀市の上地克明市長は27日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、市民に4月中旬頃までの外出自粛を要請したことについて「東京の方々が三浦半島に観光に来られる。これに危機感持っている」と述べた。外部から知らないうちに市内に感染者が入ってくる可能性を警戒してるとの認識を示した。

 市では20日の3例目以降、感染者は確認されていない。市長は「市民に外に出てくださいと言いたいぐらいだが、東京がああいう状況である以上そうはいかない。横須賀の人間も東京に行かないし、東京の人間も横須賀に来るべきではない」と強調した。

 市長は26日、「(東京の事態は)対岸の火事ではない。危機感を共有しなくてはならない」として、不要不急の外出は控えるよう要請するメッセージを発表。都内通勤者には在宅勤務を求めていた。

 また、感染者が急増した場合に備え、横須賀市立市民病院の感染症病床を現在の6床から15床に増やすことを明らかにした。

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