三重県初の新型コロナウイルス関連破たん、星たる観光が破産申請へ

 (株)星たる観光(TSR企業コード:522205011、法人番号:4190001022013、志摩市阿児町鵜方3618-37、設立2014(平成26)年7月、資本金100万円、中八郎社長)は3月26日までに事業を停止し、津地裁伊勢支部への破産申請を石井大輔弁護士(オリンピア法律事務所、名古屋市中区丸の内1-17-19、電話052-201-7728)に一任した。
 負債総額は約2億1000万円。

 2005年に開業した旅館を買収し、当社を設立。県下屈指の観光地である志摩市内において、「星たる(ホタル)」の屋号で、敷地1500坪、全室露天風呂付の旅館を運営。2019年6月期は約1億2000万円の売上高をあげた。
 その後は、集客が伸び悩み、旅館を買収した際の借入負担も重荷となっていた。2020年2月頃からは新型コロナウイルス感染拡大の影響から宿泊予約キャンセルが相次ぐなど稼働が落ち込んだ。また、ハイシーズンとなる大型連休を含んだ4月、5月の予約状況も低迷。先行きの見通しがたたず、事業継続を断念した。

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