島内に初の信号機 住民らが渡り初め

渡り初めをする子どもたち=西海市大島町、寺島交差点

 西海市大島町の寺島で3月28日、島内で初めて設置された信号機の運用が始まった。地元住民らが集まり、歩行者用押しボタンを押し、渡り初めをした。
 寺島は人口約210人。西彼杵半島と大島の間にあり、大島大橋と寺島大橋が架かる。設置場所は県道52号の寺島バス停近くの交差点で、大島造船所などへの通勤車両、トラックなどが往来する。西海署によると、朝夕の通勤時間帯には1時間当たり約1200台が通行するという。
 市によると、地元の寺島地区自治会などから「朝夕の交通量が多い」「児童・生徒の安全確保」などの理由で2017年から設置要望が出ていた。信号機は県公安委員会が設置した。
 午前10時の運用開始に住民や市職員ら約40人が集まった。前自治会長の木下正人さん(70)は「肥前大島港の工業用地造成工事で交通量も増えている。大変ありがたい」と話した。

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