五島で使えるプレミアム商品券販売 新型コロナの経済対策 島内消費喚起、雇用や事業継続狙う

新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済対策として五島市内で販売されるプレミアム商品券=同市末広町、福江商工会議所

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、長崎県五島市の福江商工会議所と市商工会でつくる下五島商工連絡協議会(清瀧誠司会長)は7日、市内で会合を開き、経済対策として、市内の宿泊施設や飲食店などで使えるプレミアム付き商品券を市民向けに20日から販売することを決めた。島外からの観光客が激減し観光業が大打撃を受ける中、島内消費を喚起し、雇用や事業の継続を目指す。販売と利用は5月31日まで。
 発行総額は665万円で、プレミアム分は275万円(41%)。市が新型コロナ対策として独自に創設した支援事業の補助金200万円の他、商議所や商工会、観光協会などの負担金、協賛金で賄う。
 商品券は宿泊、飲食、土産品の3業種で使える。1枚2千~3500円で販売し、千~3500円分のプレミアムが付く。1枚の額面と販売額は、宿泊が▽素泊まり用4500円(販売額2500円)▽1泊1食付き用5500円(同3千円)▽1泊2食付き用7千円(同3500円)。飲食と土産品は3千円(同2千円)。販売枚数には限りがある。
 市内300~400店舗で利用できる見込みだが、感染防止策として接待などを伴うスナックやバーは対象外とする方針。また出張などで島外に出た市民は、帰島後2週間は商品券を利用しないよう求めている。
 清瀧会長は「五島から観光の灯を消してはいけない。島外旅行ができない家族連れなどに、五島のホテルやレストランでゆっくり過ごしてもらい、地元経済を応援してほしい」と話す。福江商議所と、市商工会の各支所で販売する。問い合わせは同協議会事務局(電0959.72.3108)。

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